フィジーでの一夜

そわそわママ

2008年06月14日 00:49

今から10数年前、私は体の半分くらいの大きなバックパックを背負って、
1ヶ月くらいかけてニュージーランドとフィジーをひとりで旅していた。
粗末なユースホステルや安宿を転々として、たくさんのものを見てたくさんの人と出会い、
とても素晴らしい思い出として私の心の中の宝物になっている。

ニュージーランドからフィジーへ飛ぶ飛行機が5時間くらい遅れてしまい、
本当なら夕方にはフィジーに着いていたはずだったのに、実際着いたのは
夜中の12時
どうすりゃいいのさ~
とりあえずタクシーに乗り、おそるおそるドライバーに「やっすいホテルにつれていってください!」
とお願いしました。「OKOK!大丈夫まかせなさい!」かっる~いノリでドライバーは車を出発。

しばらく走ってから彼は、「キミにビールを買ってきてあげるよ~!疲れたデショ?」
なんてまたかっる~く言うので断り切れずにいると彼はさっさと車の外へ。
帰ってきた彼の手にはビール2本。そして1本を自分で飲みながら運転
えっ、えっ、えっ!あなたも飲むの!いいの!大丈夫なの~?
と私が絶叫すると、彼は「ダイジョブダイジョブ!」とまた軽いノリ。
お金、ちゃっかり私2本分とられましたケド・・・
しかも、飲みおわるとビール瓶をポ~イ!と走る車の窓から捨てちゃった
「捨てちゃダメよ・・・そこは道ですから・・・」
小さな声で抗議するのが精一杯でした・・・

おまけにビールで気分がよくなったのか、彼は
「もうキミをホテルに送ってくのやめよっかな~♪ボクの家に連れてこっかな~♪」って・・・
「や、や、やめてください!私には彼もいますし、フィジーが嫌いになりますよっ!」
なんて純粋な私はまたまた抗議しました。
「ハハハ!ジョ~ク!It's joooooke!」 ・・・なぐったろか

やっとのことで(1時間くらい乗ってた)ホテルに着き、ドライバーがホテルのご主人に
「この子泊めてやってくださ~い」みたいな感じで交渉してくれました。
するとOKが出て、無事今夜の宿にありつけた~と安心してますと、
宿のご主人(フィジー系)が私に、「タクシー代いくら払った?」と聞くので答えると
ご主人はドライバー(インド系)に「高すぎる!少し返してやれ!」と怒ってる。
ドライバーは「へいへい」
って感じで少し返してくれた。
後で知ったけど、フィジーにはフィジーにもともといたフィジー系の人と移住してきたインド系の人が
ちょうど半々いて、お互いあまり中がよろしくないらしい。
「インド系はがめつい」というフィジー人にこの後も出会いましたし。
フィジー人はけして勤勉でなくのんびりや、インド人はせかせか働き者、という印象でしたが、
フィジー人のほうがちょっと立場強いのかな?そんな気がしました。

ふと、青春の1ページを思い出し、書いて見ました。
長かったですね。すみません

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